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■お米マイスターが教える美味しいご飯をさらに美味しく食べるコツ

お米の買い方

  • お米は生きています。夏場は冬場よりも短い期間で食べきれるように買いましょう。
  • 美味しく食べられる期間は、夏場で半月~一ヶ月、冬場で二ヶ月が目安です(真空パックの場合でも開封後は同じです)。

保存場所

  • 水気・高温多湿・直射日光を避け、涼しい場所での保管をお願いします。
  • 水気を完全に切ったきれいなペットボトルなどにお米を入れて、冷蔵庫で保存するのもおすすめです
  • 米びつをご利用の場合は、お天気の良い日に乾いた布などでのお掃除も忘れずに。

炊き方

  • 一度に炊く量は、一回で食べきれる量が理想ですが、炊飯器の最大容量の半分以上の量を炊くようにすると、炊きムラが出にくくなりますし、少ない量を炊く場合は、お米をやや凹字型に沈めて炊くと、炊きムラが出にくくなります。
  • 清潔でない炊飯器は雑菌が繁殖しやすくなり、ご飯の黄ばみやニオイの原因となりますから、炊飯器のお掃除も忘れずに。
  • お米を研ぐ時は、一番最初のお水は手早く捨てます(お米のぬか臭さに影響します)。三回ほどお水を替えて、お米を手早く、やさしく研ぎます。
  • 基本的に、夏場はお米の老化が激しくなりますから、新米のときよりも炊飯時のお水の量をやや多めにするのもご飯を美味しく炊き上げる方法の一つです。※当社のお米は、肥料の工夫と定温保管により、美味しさを夏場以降ももたせる努力をしています。ですから、新米でも古米でも、当社のお米は同じような水加減でOKです。
  • 炊きムラなどを防ぐために、浸水(炊く前に水に沈めておく間)はしっかりとりましょう。浸水時間は、冬場は三時間以上、夏場は30分~一時間程度が目安です。浸水に使うお水は、硬度50程度の軟水が最適です。

「ごはんは太る」は誤解!

 ごはんは低エネルギーで、消化時間が長く腹もちがよいため、間食予防に効果があります。かつて「ごはんを食べると太る」といわれたのはまったくの誤解。しかも、米のでんぷんは良質で、消化吸収率が98%と非常に高いため、スタミナ持続に役立ちます。またごはんは粒状なので、よく噛む必要がありますが、このことは咀嚼力を高めると同時に、消化吸収までに時間がかかり、血糖値をゆっくり上げるという利点にもなります。さらに、咀嚼力を高めると、脳の働きがよくなるともいわれています。

ごはん中心の食事が「健康」の秘訣

 欧米では昭和50年代の日本の食生活がとても注目されています。その理由は、日本人の総摂取エネルギーのうち、脂肪からとるエネルギーの割合が、欧米の人々に比べて10%前後も低いためです。ごはんを中心に、低脂肪の食事をとってきたことが、日本人の健康・長寿の秘訣といわれています。しかし最近では、日本人の栄養のバランスは徐々に欧米型へと近づきつつあり、1999年の国民栄養調査では、脂肪エネルギー比率が26.3%と適正比率の20~25%を上回る状況。一方、1999年度の国民1人・1年当たりの米の消費量は65.1kgで、1962年度に118.3kgだったものの約半分にまで落ち込んでいます。脂肪エネルギーの摂取量が上昇すると、動脈硬化性の心疾患発症率や乳がん、大腸がんなどの死亡率が高まることが知られています。米の消費量と反比例するように、 こういった生活習慣病が増えているのも事実。脂質の多い食事を減らし、ごはんをしっかり食べるようにして、和食を中心にした食生活にしていきましょう。

食生活指針ガイド(財団法人日本食生活協会/農林水産省)より

お米マイスター 安保ユキ子(No.303-05-024) ・ 安保大輔(No.303-05-025)

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